現在のエディションはProducer Edition v10.0.9(XXL Bundle)(Signature Bundle)です。
PCによる曲作りをやり始めた頃に導入したのがACID Music Studio7.0で、FL Studioは、そのパッケージにバンドルされていました。当時のバージョンはFruity Edition v8.0で、Helpマニュアルは日本語でした。半分以上DEMOバージョンだったので、以降はオンラインサインアップして正規にProducerへアップグレード、永続的なバージョンアップ権も購入して、数年たって現在のバージョンに到ります。
詳しくはウィキなどを見るといいでしょう。また、試しにトライアル版をダウンロードして使ってみるのもいいでしょう。クリスマスシーズン中は半額(米ドル)になるんですって、まあ・・・
<全般的な工程>
- テンポを決定します
- 各パートへミキサートラックを割り当てます
- 各パートの演奏パターンを編集していきます
- 各パートごとに音色のカスタマイズをします
- 歌唱パートトラックを加えます
- 各トラックにエフェクトをかけます
- 各トラックをミックスしたあと伴奏を出力します
- Vocaloid Editorで歌手パートを伴奏に合わせます
- マスタリング
ね、簡単っでしょ。
<各工程の解説>
- テンポを決定します
歌手データを製作するときに合わせるためです。
あとから変えようとすると、ちょっと面倒くさいことになりそうなので、(時にVocaloid Editorによる歌手パートの編集と平行したりて楽曲を作成していく場合には、)少しでも楽をしたいと思うならそのようにすべきです。(今回はBPM=144)
- 各パートへミキサートラックを割り当てます
初めから合奏なんて無理です。実際のレコーディングだって各パートごとにマイクがあり、時にはそれぞれの演奏者がスケジュールに合わせて収録することもあるんですから、(SMAPの歌唱だって、ばらばらに収録してあとで合わせてるでしょ)・・・ではなくて、
各パートごとに演出や、それぞれにエフェクトをかけたり、チェックすることが必要なのでそうするのです。FPS(ドラムシミュレータ)の場合は、キック、スネア、シンバル等にあらかじめ分けておきます。それぞれの響きが違いますからね。
- 各パートの演奏パターンを編集していきます
FPS(ドラム)でビートを刻みます。FL Slayerでコードを弾いていきます。FL Keyでバックコードを弾いていきます。ノート(音符)を入力しながら、そしてそれを再生(演奏)させながら。
この辺は接続できるMIDIコントローラーや楽器があれば便利です。
また、楽器にその機能が付加されていなくても、マイクとオーディオインターフェースさへあれば、楽器の演奏などを録音して行けばいいでしょう。ってか、そちらのほうが断然強いし、ずっと楽なはずです。ハウスと言う音楽ジャンルがあるそうですが、音声のサンプリングだけで必要な音源が揃う場合もあるのです。
今回はコンセプトとしてこの3つのシミュレータ音源を軸に伴奏を作りますが、これだけでは足りないので、あとで、いくつかの音源を追加しています。と言っても生音ではなく、ソフトシンセサイザーによる音ですが。
- 各パートごとに音色のカスタマイズをします
トラックオーディオのチェック。そのままで済むようなベリーマッチな音源ですと、バッチグーなんですが、世の中そんなに甘くないです。人生は短いです。なので、パートはある程度の数が必用ですが、必要以上にわんさかさとあると、不幸です。
ここでは音色を変えていきます。各パートの音源設定を少しずつ変化させたり、アルペジオにしたり、演奏パターンの編集とやや平行して、肉付けするように、肉にお酢で味付けするようにして、しだいにかたちにして行きます。
また、この時点に来ると、結構体力を消耗しているはずですから、栄養を取りましょう。中華料理など、いいですよ、食材さへ揃えばものの5分で作れちゃう。食べるのもそんな作曲作業にかける時間に比べれば一瞬です。ただ、作り方は似ていると言えなくはないのですがね。
- 歌唱パートトラックを加えます
VOCALODだと思ったでしょう。残念、FL Keyでしたー!って、べ、べつに他の音源でもいいんだから。メロディーパートなんだからね。ここでもパターンの演奏とほぼ一緒のことをします。
ただこれだけは録音ではなくノートのみ。ここはある程度出来上がったらMIDIフォーマットデータに出力して、Vocaloid Editorにインポートさせるのです。(その方が楽だと思います)
- 各トラックにエフェクトをかけます
実はこの段階で歌唱が半分くらい出来ていて、(な、なんだってー!)仮りの音合わせを試みます。でないと、どんなエフェクトがどの程度までかけたらいいのか見当がつかないでしょ。ピザのトッピングじゃないんですから。いや、食事に例えるとかえってわかりにくいかな、ほどほどにしましょう。
要するに、曲が完成するまでの工程のちょうど中間点に来ていることに、気づいてほしかったのです。あとは緩やかな下り坂のみとなります。
エフェクトをかける場合は基本的に音色と音圧やボリューム(シークとか言う)をいじる類のものと、音の響きや反射、重複などの空間系と言われるものに分類することが出来ます。前者を先に、後者はずっとあとでいいでしょう。
シークとは、シークバーのことです。かっこいい名前でしょ。ミキサートラックの縦に延びてる線の上になんか長方形があるでしょ。それがシークバーです。ちなみに丸いのは乳首じゃありません。なに馬鹿なこと言ってるんですか、それはノブですよノブ、誰ですかまた野武士だなんて、ケンシロウ呼んで来ましょうか。
シークバーがなぜこの形かご存知ですか?これにはちゃんと役割があるんですよ。上辺と下辺が細かい調整のためのメモリの役目を果たします。ラジオなどのボリュームがこのシークバーだったら、それに触れてみてください。やさしく、ね。その意味をよく理解できると思います。
- 各トラックをミックスしたあと伴奏を出力します
先に、仮に合わせた歌唱データはこの時点ですべて作っても、途中でもかまいません。
これまでの工程で作り込んだ伴奏データをミックスダウンします。WAVEファイル形式に出力してください。ミキサートラックごとに分けて出力することも出来ます。今回は手間を省くために、動画に仕込む音声ビットレートと同じ数値を指定して、マスタートラック一本とします。
- Vocaloid Editorで歌手パートを伴奏に合わせます
現在のバージョンは3です。このバージョンはとても秀逸で、歌手のトラックは勿論のこと、オーディオトラックまで割り当てることができて、おまけにエフェクトもかけることができるし、しかもしかも!ピークメーターをホールドできる!!これだけでオケに歌唱を合わせながら楽曲のミキシングが出来るんですよ、オケと音声ライブラリさへあれば!どうです奥さんとってもお徳でしょう。(ガヤと拍手)
- マスタリング
Vocaloid Editorから歌唱パートとオケがミックスされたWAVEデータを適当なパートに読み込んで、ミキサートラックを割り当てます。
このWAVEファイルはミキシングされた1本でもいいし、2本でも3本でもいいですが、もしそのような「音を重ねる」いじり方をするのでしたら、マスタートラック以外の各パートごとのWAVEファイルも出力できますから、思うがままに出力したものを読み込んでいいです。
手間を省きたいなら、今回の場合は、もはや意味がありませんから割愛。 楽をしたいならそれなりに、あらかじめ材料は揃えて、ある程度みんな仕込んでおくのがいいんですよ。
で、ミキサーに割り当てたら、そこにグラフィックイコライザー、コンプレッサー、グラフィックイコライザー、ステレオエンハンサーまたはステレオシェイパー、グラフィックイコライザー、コンプレッサーの順にエフェクトを開いている特定のモニター用のトラックの、エフェクトを置くところに上から順に下へ並べます。並べ替えしたいときはあとから出来ますから、とりあえずそれらで、普段聞いているようなミュージックトラックを作ります。
本来これらは2(ツー)ミックスと言って、マスタリング工程のファイナルカウントダウンにあたります。が、うちの場合、めんどうくさいので1回の工程で皿洗いをし、更にお化粧までババッと済ますと言う、とんでもなく特殊なことをしています。
けれど、これらの参考としたのは、あらかじめデフォルトで用意されていた、プリセット(各エフェクトの代用的な設定例)だったり、メニューから読み込むことの出来るフォーム(とても一般的でシンプルかつ代表的な作業別エフェクト群)だったりしますから、あんまし特殊とはいえないのかも。
あと、たとえば、EZ MIXのように複数のエフェクトを組み合わせて、あらかじめ用意されたプリセットを選ぶだけでバッチグーなサウンドに仕上げれると言う、市販ソフトを使うのも、賢い選択だと思います。(それでも、それだけでは物足りないから、やっぱり内臓のエフェクトを主に使うことが多いですが、マスタリングには重宝します。
一番下のコンプレッサーにはComplete Mastaringと言うプリセットを選んでそれから微調整するとうまくいく場合が多かったですね。
さあ、あと残りは
3.VOCALOID編と、4.動画編ですか、いったいどうなるんでしょうね、お楽しみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿